植物は人間や動物のように歩いたり走ったりできません。

だから植物の種類によって様々ですが、雨や風、川や海、昆虫や鳥や動物…などの力を借りて、
遠くにいる仲間に出会ったり
子孫を残すために種子を運んでもらったりしています。
どれかひとつが無くなってしまうと絶滅してしまう植物もあるくらいです。

さて、今日はお店にもディズプレイされているこちらを。

Ravenala madagascariensis ラベナラ マダガスカリエンシス 
通称 ダビビトノ木 の種子です。

すごく特殊な色と形状なのでご存知の方も多いのでは。

種子はできれば遠くに運んでもらいたい。
なぜなら近くに種子が落ちて生えてきてしまうと、土の栄養や太陽の光を取り合ってしまうから。
というわけで植物は種子の形や色、匂いや味…本当に個性豊かです。

たんぽぽさん→風、ココナッツさん→海、マンリョウやセンリョウ、ブルーベリーさん→鳥、
柿はカニさんではなく鳥や動物に果肉を食べて、どこかで糞をしてもらったり、
オナモミのように動物にくっつくような構造をしている種子など。

タビビトノ木は一属一種、マダガスカルが原産。
現地ではキツネザルの仲間が受粉や種子を運んだりするそうですが
沖縄や石垣島などでも結実しているのをみたことがあるので日本の鳥や動物もOKなんですね〜。

ついでにタビビトノ木伝説!?
これもご存知のことと思いますが、
葉柄を切って滴る樹液で旅人の喉を潤し、扇状に展開する葉が東西を示し旅人を助けたと言われたことから
トラベラーズツリー、タビビトノキと呼ばれています。

でもね、現地で山一面に生えている場所があり、
東西なんてとんでもない、ヒッチャカメッチャカに生えているよ!とAKの師匠の話。
ついでに雨も降る地域だし…なんて夢のない話ですが(笑)

人間によって植えられたり、単体で自生しているタビビトノキは扇状に葉が展開していて
それはそれは大迫力ですよ。

そんなことを想像しつつ種子を下から仰いでいるAKです。

明日2/24,明後日2/25  TRANSHIP オープンです。
ご来店お待ちしております。